【機会と結果の政治的不平等に関する調査プロジェクト】

近年、経済的・社会的不平等の拡大が問題視され、これらへの政治的対応が求められている。しかし、政治への参加や政策による応答に格差があるとしたら、かえって不平等を助長するおそれがある。そこで本研究では、政治参加と政策応答という点から政治的不平等の実態を捉え、さらに経済的・社会的不平等と関連付けながら政治的不平等の生成メカニズムを解明する。具体的には、下記の課題に取り組む。

1)個人と団体に対する大規模質問紙調査に基づいて、収入、職業、学歴、性別、年齢、エスニシティなどによる政治参加の不平等を把握する。

2)質問紙調査による個人や団体の政策選好と策定された政策との照合によって政策応答における不平等を把握する。

3)具体的な政策過程における争点と各アクター間の相互関係の推移を明示化することで、参加と応答をつなぐプロセスを把握する。これらをもとに、参加と応答の間を媒介するメカニズムを明確化した政治的不平等の生成モデルを構築する。

※現在、日本リサーチセンターに委託し、「政治行動・政治意識についてのアンケート調査」を実施しております。ご協力いただけますようお願い申し上げます。

 

研究助成

・2020-24年基盤研究(A)「機会と結果の政治的不平等に関する総合的実証研究:政治的不平等生成メカニズムの解明」代表:山本英弘(20H00061)

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